
シーズン後半から盛り返すのが定番となっていたが、今シーズンは違う。
2017/5/3現在、33試合を消化して6位。CLどころか、ELの圏外にいる。圏外だ。
22年ぶりにトッテナムがアーセナルの上位になってしまった
周知の通り、プレミアリーグ35節のノースロンドンダービー、トッテナムとのアウェイ戦で屈辱の0:2負け。
これで今シーズンは、トッテナムがアーセナルより順位が上で終了することが確定してしまった。
たしかに、トッテナムは個々のスキルが高く機能的で、若い選手たちの恐れることのない躍動感が感じられる。
それは、リヴァプールにも同じことが言える。コウチーニョやフィルミーノの創造性と、ベテランのミルナーをはじめとした選手全体の献身的な攻守。
しかし、アーセナルは、フットボールを楽しもうとしていても楽しめない、かみ合わない。けが人が続出するとリカバリーするだけの選手が少なく、本来のポジションではないのでフィットしない。
現状では、エジルとサンチェス、ジルーは、好機をつくり出す唯一無二の存在だが、型にはまらないとうまくいかないことが多い。
どうしたんだ、我がアーセナル。
今シーズンは未消化試合を含めて残り5試合。
マンU,サウサンプトン、ストーク、サンダーランド、エバートンとの戦い次第だが、上位チームが負けない限り順位を変えることはできない。
考えられるのは、シーズン終了後に行われるFAカップ決勝でチェルシーとの戦いに勝つため、トッテナムに健闘してもらい、優勝決定を遅らせるしかない。
ヴェンゲル監督には、今シーズンで退任していただきたい
20年以上もアーセナルを率いて数々の勝利を我々に見せてくれているヴェンゲル監督。
でも、「ありがとうございました」と言いたい。
その去就はシーズン終了後とされているが、CLの出場ができなくなった時点で語ってほしい。
そして、次期監督候補を、かなりの確度で固まっている人の名前をヴェンゲル監督自身から、アーセナルのフィロソフィーとともに語ってほしい。
そうしなければ、17-18シーズンに向けた、選手の移籍獲得・放出が例年通りに遅れてしまうからだ。
移籍すると噂されているのは、エジル、サンチェス、ベジェリンなど、攻守の要となるアーセナルにとって欠かせない選手ばかり。
でも、しかたない。退任発表してもいないヴェンゲル監督には失礼だが、
次期監督が描くチームや選手を早く世界中のフットボール界に伝え、アーセナルが魅力あるチームに変わりないことを証明してほしい。
マンCが120億円を用意するなど移籍金高騰で難しいとされるモナコのムバッペを是が非でも「アーセナルは生まれ変わる」というメッセージとともに新生アーセナルに招き入れてほしい。
できることならベジェリンにも残留してもらい、オックスレード・チェンバレンにはディフェンス力を高めてもらい、センターバックに若き才能を引き入れ、サプライズかもしれないがセスクに帰ってきてもらい、チームを再建ではなく、生まれ変わってほしい。
新シーズンでいきなり結果が出なくても、誰も文句は言わないはずだ。
モウリーニョだってマンUをいきなり変えることができないのだから、CLが狙えるチームを目指して心機一転しれくれれば、それでいいのだ。
photo credit: Ronnie Macdonald Celebrating Theo's goal! 1 via photopin (license)